オープンから2か月が過ぎ、THE CAMPUSの前を行き交う人々の装いも軽く、明るくなってきました。世界中から集まってきた植物たちも新しい土地でしっかりと根をおろした様子で、嬉しそうに実を結んだり鮮やかに咲き誇り始めています。あちらこちらで芽吹く小さな命のおかげで、今まで無表情だったはずの街の景色が、にわかに楽し気な表情で語り掛けてくるように感じられるから不思議です。
THE CAMPUSを取り巻くグリーンのランドスケープは、一年を通して様々な表情を見せていきます。景色の変化を感じたり、お気に入りの花を見つけたりなど、品川の街をより一層楽しむためのささやかなよりどころになれたらという願いを込めて、季節ごとの植物を紹介していきたいと思います。まずはこの場所に初めて訪れた春、どんな発見ができるかをご紹介していきましょう。
PARKの真ん中で、ひときわ大きな存在感を放つヤナギの木。枝や葉が緩やかな風になびき、揺らぎを感じられる空間をつくっています。2月のオープン時には全く葉がなかったのですが、今はたくさんの葉がつき、外壁の白いタイルに鮮やかなコントラストを添えています。小さな毛玉のような花をつけるのも、これからの見どころです。
THE CAMPUSのあちこちで、ブラシのような花が目を引くカリステモン。オーストラリア原産の樹種で、瓶を洗うブラシに似ていることから和名は「ブラシの木」とされています。これから初夏にかけて赤く色づいていくのが楽しみです。
THE CAMPUSのシンボリックな看板の足元ではエキウム フォッサムの紫色の花が顔を覗かせています。
大階段の横で、梅に似た小さな花をたくさん咲かせているのはギョリュウバイ。施設を訪れる人々が足を止めて眺めたり触れたりする姿がよく見られます。
階段を上がると2Fのデッキにはグレベリアロブスターが。スパイダーフラワーとも呼ばれる通り、蜘蛛のような赤い花が咲いています。
交差点寄りの角地にはEDIBLE POTコーナーが並びます。EDIBLEとは食べられるグリーンのこと。
小さな白い花が咲き出しているブルーベリーは夏から秋にかけて実がなり、冬には紅葉も見られます。その隣でピンク色の小花をつけているのはワイルドブルーベリー。一般的なブルーベリーの野生種で、より栄養価が高いといわれています。
一足先にたわわに実っていたマイヤーレモンも、今はかわいらしい花でその身を飾っているところです。
まだまだ気軽にお出かけとはいかない社会状況ですが、ランチや通勤など、ふとしたタイミングに少し足をのばして、この街の華やぎを楽しみに来てみてはいかがですか?